スクラムとは、複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、⼈々、チーム、組織が価値を⽣み出すための軽量級フレームワーク(枠組み)である。
スクラムはもともと複雑なソフトウェア開発プロジェクト用に開発されたフレームワークです。しかし、現在ではほぼすべての業務・業界のチームで行う製品開発で使用されています。
スクラムの基本は:
- 事実に基づいて、仕事がどのように行われるか、開発したプロダクトがどのような価値を提供しているかの検査と適応による経験的プロセス(経験主義)
- 問題に最も近く、最善で最速の意思決定ができるように、自己管理型の権限を与えられたチーム。
- 継続的に学んだことに基づく継続的な改善。
スクラムは、簡単に言えば3 つの責任、5 つのイベント、 3 つの成果物の最低限のルールを備えた非常にシンプルなフレームワークです。
しかし、スクラムを効果的に使用するには、フレームワークのメカニズムと基本に従うことだけでは不十分です。スクラムを効果的に使用するには、適切な働き方、考え方、マインドセット、信頼、そしてこれらを支える環境が必要です。それらは、Scrum.org が「プロフェッショナル スクラム」(Professional Scrum)と呼ぶものの本質です。スクラム チームは、プロフェッショナル スクラムを使用して、価値を提供することにより、利害関係者のために正しいことを行うよう努めます。
弊社ではこれらのアプローチにより、積極的に推進して参ります。
Professional Scrumの5つの要素
① スクラムの価値基準
・確約:スクラムチームは、ゴールを達成し、お互いにサポートすることを確約する
・勇気:スクラムチームのメンバーは、正しいことをする勇気や困難な問題に取り組む勇気を持つ
・尊敬・スクラムチームのメンバーは、お互いに能力のある独立した個人として尊敬し、一緒に働く人たちからも同じように尊敬される
・公開:スクラムチームとステークホルダーは、作業や課題を公開する
・集中:スクラムチームは、ゴールに向けて可能な限り進捗できるように、スプリントの作業に集中する
② グロースマインドセット
「グロース・マインドセット」とはハードワーク、優れた戦略、および他者からのインプットによって、「個人は成長できる」と信じること。スクラム チームとその組織は、それを受け入れる必要がある。
複雑な問題には、既成概念にとらわれない様々なソリューションを適用して新しいことを試す必要があるため、「グロース・マインドセット」は重要。
③ 成果ドリブン
「成果ドリブン」とは成果に基づいて常に適応することである。「成果ドリブン」のチームと個人は、成果物を届けることよりも、顧客と利害関係者に価値を提供することに集中する。
成果物を届けても顧客が満足しない場合、プロフェッショナルスクラムチームは検査を行い、適応する。
④ 継続的な学習と成長
スクラムは、割り当てられた問題を解決するためにチームがすべてのスキルと経験を必要とするチーム活動。
継続的な学習と能力開発をサポートするために、メンバーはコミュニティを立ち上げたり、外部の活動に参加したり、常に新しい知識を手に入れようとする姿勢が必要。
⑤ 倫理的行動
プロフェッショナルであるということは、一連の倫理標準を受け入れることを意味する。 これらの標準は、特定の職業のメンバーを統一して定義する。
スクラムは世界中の多くの業界や様々な製品開発で使用されているため、倫理標準は行われている作業によって異なり、業界、チーム、および組織によって定義される。