スクラムとは、複雑な問題に対応する適応型のソリューションを通じて、⼈々、チーム、組織が価値を⽣み出すための軽量級フレームワーク(枠組み)である。
スクラムはもともと複雑なソフトウェア開発プロジェクト用に開発されたフレームワークです。しかし、現在ではほぼすべての業務・業界のチームで行う製品開発で使用されています。
スクラムの基本は:
- 事実に基づいて、仕事がどのように行われるか、開発したプロダクトがどのような価値を提供しているかの検査と適応による経験的プロセス(経験主義)
- 問題に最も近く、最善で最速の意思決定ができるように、自己管理型の権限を与えられたチーム。
- 継続的に学んだことに基づく継続的な改善。
スクラムは、簡単に言えば3 つの責任、5 つのイベント、 3 つの成果物の最低限のルールを備えた非常にシンプルなフレームワークです。
スクラムマスターはスクラムのフレームワークの1つの責任です。スクラムマスターとして、様々な方法でチームを支援します:
- チームや関係者全員にスクラムの理論とプラクティスを理解してもらえるよう⽀援する
- チームの有効性の最大化に責任を持つ
- チームが改善できるようにする
- チームの自立性を高め、チームとして自己管理できるように、メンバーをコーチングする
- プロダクトゴールを特定し、プロダクトバックログを管理し、チーム内・チーム外と効果的に協調できるよう、プロダクトオーナーをコーチングする
- スクラム・アジャイル導入の成功に向けて、研修やコーチングを提供する
- チームが成功できるように必要な環境を整える
スクラムは、3 つの責任、5 つのイベント、 3 つの成果物だけではありません。詳しくはこちら👇
Frequently asked questions
そもそもスクラムが我々に適したフレームワークかどうか分かりませんが、どのようにして考えたら良いですか。
スクラムは「経験主義」に基づいているフレームワークです。スクラムが一番適しているシチュエーションは、複雑な問題に対応する時です。「このチームはスクラムを使うべきか」、「このプロダクトはスクラムを利用して開発するべきか」と考える際に、以下3種類の不確実性を検討してください:
- 要件における不確実性:誰が何をなぜ求めているか。どのような機能があれば顧客が満足するか。マーケットリーダーになるためにどうしたらいいかなど
- 人々における不確実性:チームメンバーそれぞれのスキルや、チームとして効率的に行動する能力など
- 技術における不確実性:プロダクトを開発するのに必要な技術は何か。これらをどのように実装・利用できるか。複数のコンポーネントを統合した時に、システム全体がどう機能するかなど
スクラムは、少なくともある程度の不確実性がある時に最適に機能します。ソフトウエア、ハードウエア、サービスを含めて、新製品開発のほとんどは不確実性があるため、スクラムはたくさんの会社に利用されています。ただし、顧客のニーズが明確で固定した場合、もしくは仕事の進め方がシンプルな場合は、スクラムよりもその他のアプローチを検討する必要があります。
もっと詳しく知りたい方はお気軽にご相談ください。
2つ以上のスクラムチームを同時にサポートできますか。
スクラムマスターの責任を満たすために、スクラムチームによって、週2日から5日までの仕事になります。
人数、業務、成熟度、他チームとの依存性等によって、スクラムチームのニーズが異なります。例えば、10人程度でアジャイル開発の経験がないチームの場合にはフルタイムのサポートが必要となる場合があります。一方で、アジャイル開発に既に取り組んでいて、スクラムを更にうまく活用しながらパフォーマンスを最大化したい少人数のチームの場合には、週2日程度のサポートが適切だと考えられます。
スクラムマスターとアジャイルコーチの違いは何ですか。
スクラムマスターはスクラムチームにおける一つの責任です。スクラムマスターはチームの有効性に責任を持ちます。スクラムマスターはチーム内・外にスクラムを教え、コーチングやメンタリング、ファシリテーションをしたりします。必要に応じて、スクラムマスターはアドバイスをし、チームの進捗を妨げる障害物を取り除きます。
アジャイルコーチは組織全体のパフォーマンスとアジリティー向上を支援します。アジャイルコーチはスクラムに限らず、アジャイル開発、コーチング、チェンジマネージメント、様々なスキルを持ち、変化を可能にするチェンジエージェントです。
スクラムマスターのサポートはいくらになりますか。
基本価格ページをご覧ください。